頭痛

頭痛には様々な要因があります。
くも膜下出血や髄膜炎などは危険な頭痛であり、当然として鍼治療の対象ではありません。
目安としては、首肩こりを伴っていて、いつも通りの頭痛であれば、危険な頭痛の可能性は低いです。
 
鍼が効く頭痛の代表格は緊張型頭痛です。
これは頭蓋に付着している筋肉や、頭蓋付近の筋肉が硬くなることによって、神経が圧迫を受けることにより発症します。
 
デスクワークやスマホなどで長時間下向きの姿勢で作業を続けていると、重い頭をそれ以上下にいかないように、後頭部や首の後ろの筋肉が持続的に収縮して働きます。
そのうちに筋肉は疲労してしまい、カチカチに固まってしまうと、そこを通過している神経が圧迫を受け、痛みを出してしまうのです。
 
姿勢だけではなく、職場や家庭などのストレスを抱えていると、それによって首回りの筋肉が張り、症状を憎悪させてしまいます。他にも症状を悪化させる要因として、冷えやお酒等があります。
 
【治療】
 頭を通過している神経が筋肉の圧迫を受けると痛みを出します。

 ・後頭部痛や目の奥の痛みに関与して
  いる大後頭神経、小後頭神経、大耳
  介神経 
 ・側頭部痛に関与している耳介側頭神
  経
 ・前頭部通に関与している眼窩上神経
  や滑車上神経 

 これらの神経が通過するところの筋肉を緩ますことにより、頭痛がとれていきます。 
ねらう筋肉としては、大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋、側頭筋、前頭筋、後頭筋などです。
頭頂部頭痛には、帽状腱膜に刺鍼します。
頭痛薬を服用し続けている方は、ぜひ当院の鍼治療を受けてみてください。