肉離れ(ハムストリングス・大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋・内転筋・大腿直筋・腓腹筋・ヒラメ筋)

 
  ダッシュやジャンプ、ボールを強く蹴るなどの動作を行った際に、筋膜や筋線維が損傷し、強い痛みのためにプレーが続行できなくなります。
 
スポーツ別にみると、陸上競技における短距離選手のハムストリングスの損傷、テニス選手の腓腹筋損傷が多いです。
 
 軽傷であれば1~2週間で競技に復帰できますが、重症の場合には4週間~3ヵ月、また腱断裂を起こしてしまうと、外科治療が必要になるケースもあり、復帰までに半年かかることもあります。
 受傷した時にしっかり治療しないと再発を繰り返したり、パフォーマンスの低下を招きます。
 
 損傷が多い筋肉としては、ももの後ろ側にあるハムストリングスと呼ばれている大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋があげられます。
 他にはももの内側であれば内転筋、ももの前であれば大腿直筋、ふくらはぎでは下腿三頭筋と呼ばれる腓腹筋とヒラメ筋が多いです。
 下腿三頭筋の損傷がひどいとアキレス腱断裂を起こしてしまいます。
 
 鍼治療は、損傷した筋肉にかなりの本数の鍼を当てて緩ませ、その損傷した筋肉に関係する、働きが悪くなってそうな筋肉にも合わせて鍼治療を行い、損傷筋の回復を早め、できるだけ早く競技に復帰することを目標に行っていきます。
 
損傷の程度がひどい場合には、通常の鍼では、硬くゴム状になってしまった筋肉に鍼が刺入できないため、特殊鍼を使い、損傷部の硬い部位を緩ませていきます。
4回ほど1週間に1回のペースで集中して治療していくことにより、筋断裂した硬結部をかなり小さく、硬さもかなり改善することが可能です。